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Allied Vision VIMBA X SDKは、新たにTKH Visionグループ各社カメラ製品へサポートを拡大

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NVIDIA® JetPack™ 6.2対応CSI-2ドライバーも併せて提供開始

ドイツ・シュタットローダ、2025年4月29日 — 産業用カメラメーカーのリーディングカンパニーであるAllied Visionは、GenICam準拠ソフトウェア開発キット(SDK)「VIMBA X 2025-1」をリリースしました。今回のアップデートでは、TKH Visionグループ各社のカメラ製品についてサポートを拡大し、新たな.NET API、さらにPython APIの提供など、数多くの新機能とアップデートが盛り込まれております。

また、NVIDIA®の最新ソフトウェア開発キット「JetPack™ 6.2」への公式対応も併せて発表いたしました。

TKH Visionグループ各社カメラ製品をサポートする統合SDK

VIMBA Xユーザーは、画像最適化やカメラ制御のための豊富な機能に加え、以下のTKH Visionグループ各社カメラ製品群にもサポートを開始しました:

  • Chromasens - allPIXA evoラインスキャンカメラ  10GigEインターフェースモデルはAllied VisionのGigEトランスポートレイヤー経由で、CoaXPressインターフェースモデルはEuresysのフレームグラバーおよびトランスポートレイヤー経由でサポートされます。
  • NET - コンパクトGigEPROカメラ

    Allied VisionのGigEトランスポートレイヤー経由で使用可能です。

このアップデートにより、新たにTKH Visionグループ各社のカメラを同一アプリケーション内で同じSDKを用いて利用できるようになりました。アプリケーションごとに異なるカメラを混在させる構成も容易となり、お客様の選択肢が大幅に広がります。また同じSDKを異なるカメラに使用できるため、開発時間およびコストを大幅に削減することが可能です。

 

VIMBA X 2025-1の主な新機能

  • Visual Studio向けのコード補完拡張機能およびサンプルコードが提供され、開発者がAllied Visionカメラをアプリケーションに統合しやすくなりました。

  • Python API(VmbPy)PyPI公開
  • Python Package Index(PyPI)上で最新版にアクセスできるようになり、開発者の利便性が向上しました。

  • NVIDIA Jetson向けCSI-2トランスポートレイヤー アップデート
  • JetPack 6.2をサポートし、バグ修正およびパフォーマンス向上が実現されています

Allied Visionのプロダクトマネジメントディレクター、Gion-Pitschen Grossは次のように述べています。

「VIMBA X 2025-1のリリースを大変嬉しく思います。今回のアップデートは、当社が顧客に最高のツールとサポートを提供し続けるための新たなマイルストーンです。TKH Visionグループ各社のカメラ製品へサポートを拡大すると同時に新機能も追加されており、開発者はさらに革新的で効果的なビジョンソリューションを生み出すことができるでしょう。」

新しいCSI-2ドライバーの提供開始

VIMBA X 2025-1リリースとあわせて、Allied VisionはJetPack 6.2への公式対応も発表しました。新しいAlvium CSI-2ドライバーは、NVIDIA Jetson向けに最適化されており、JetPack 6.2に対応しています。ドライバーは.debパッケージ形式で提供され、APTパッケージマネージャーを通じて簡単にインストール・カスタマイズが可能です。必要なモジュールのみが更新されるため、システムのカスタマイズも容易になります。JetPack 6.2は、Jetson Orin™ NXおよびNano™ SoMsにおける新しい「スーパー・モード」にも対応しており、Orin Nano、Orin NX、AGX Orin™を含むすべてのJetson Orinモジュールがサポートされています。さらに、Video4Linuxビューワーも新ドライバーに完全対応する形で更新されています。